飛べ

わーわー言うとります。

15点

日曜の夜にAmong Usに誘ってもらった。ずっと前に買ったまま一度も遊ぶ機会がないまま放っていたけどメチャクチャ面白かった。というのを水曜の夜にブログに書いている程度には忙しい。

 

「はなつまみ」特番が物凄く面白かった。互いに互いを認めもして煙たがっている感じもする立川志らくさんと神田伯山さん、どちらも落語界のため、講談を広めるため、談志の遺志、色んな理由を出して「自分がテレビやメディアに出ているのは自分のためだけではない」と自らを正当化しながら、相手には「そんな事いって自分が出たがりなだけでしょう」とウラをめくっていく。「俺は偉大だ」と自分で言い切りながら「本当に偉大な人は「俺は偉大だ」と言うわけがないでしょう」「それが芸人というものでしょう」と、自分ですぐにそれを裏返しもする。それらがクレバーな二枚舌でやってる人間のそれではなくて、人間が本当に本音で全部をさらけだそうとしたら「自分は公のために動いている」も「自分は自分自身のために動いている」も本当だし、「自分は自分の仕事にプライドを持っているから、人に聞かれたら「自分は自分の仕事にプライドを持っている」と自信を持って答えられる」も「自分で自分の仕事にプライドを持っている、って人前で言い切れる奴は客観的に観てダサいなと思う」も本当で、とにかくその辺の全てに嘘のない感じ、思っていた以上に何もかもあけすけにぶつかり合う感じが本当に面白かったし、だからこそ志らくさんのオリンピック観とか、M-1審査員として「自分が好きかどうかでしか選べない」も、その言葉だけだとちょっとどうかと思っていただろうけど、そこまでの文脈込みで観ることで、本当にお茶を濁さない、誠実な意味でそうなんだろうな、と思った。とにかく観ていてずっと「あーーこういう話聞きたくないな、意味がないから時間がもったいない」と思う会話のない、味の濃い特番だった。

 

自分が仕事場で一番しんどいなと思うのは、この人ぜったいに本心ではそんな事思ってないよな、っていう事を「こういう事を言える自分ってマジ社会人」って感じで言ってくる人に付き合っている時間で、そこでそれを「それ絶対思ってないですよね」ってバッサリ斬ったとしても「まあそうなんですけど」って相手が認めるわけもないし、ただ険悪になるだけだし、かといってそれに付き合っても、ただ二人で「私達は円滑にコミュニケーションを行える間柄だ」という既成事実を作る儀式のためだけに中身のない会話をして、腹の底では全く相手のことなんて信用してないこともわかっていて、そんな事に時間と精神を消耗したくなさすぎるわけで、中身のない会話をしていないテレビやラジオに触れられると本当に元気になれる。いつまでもその辺に関してはそう思わなくなることを「丸くなる」とか「大人になる」みたいな言い換えを使いたくない。そんな感じ。